
[ 11月25日 ロイター] - 設計ソフトウェアメーカーのオートデスクADSK.Oは19日、堅調なサブスクリプション更新とクラウドベースの設計ツールの需要拡大に支えられ、第4四半期の売上高と利益がウォール街の予想を上回ると予想した。
サンフランシスコに本社を置く同社の株価は、第3四半期決算でも市場予想を上回ったことから、取引終了後に5%以上上昇した。
データセンター建設、インフラのアップグレード、産業用建築プロジェクトにおける堅調な需要動向は、オートデスクのような企業の長期的な見通しを強化し続けている。
企業顧客は、プロジェクトデリバリーを合理化するためにオートデスクのソフトウェアを採用し、AutoCADやその他の建築・エンジニアリングツールの利用を増やしており、同社のエンゲージメントを高めている。
LSEGがまとめたデータによると、オートデスクは1月31日締めの第4四半期の売上高を19億ドルから19億2000万ドルと予想しており、アナリストの平均予想である18億6000万ドルを中間値で上回っている。
通期の売上高は、事前予想の73億6,000万ドルから74億5,000万ドルに対し、74億7,000万ドルから75億3,000万ドルと予想している。
オートデスクのクラウドベースのサブスクリプションへの移行は、安定した経常収益と強い視認性をもたらしている。パフォーマンス義務の高まりと柔軟なトークンベースのアクセスモデルの利用拡大が顧客維持を支える一方、臨時ユーザーのアクセスも拡大している。
また、製品間の AI 統合も進んでいる。詳細な3Dオブジェクトを生成できるProject Berniniを含むオートデスクの業界別基盤モデルは、ジオメトリ、設計データ、複雑な構造を理解し、より自動化されたワークフローを可能にする。
10月31日に終了した四半期、オートデスクは18億5,000万ドルの収益を計上し、アナリストの平均予想である18億1,000万ドルを上回った。調整後の利益は1株当たり2.67ドルで、予想の2.50ドルを上回った。
今四半期の1株当たり利益は調整後で2.59ドルから2.67ドルと予想され、予想の2.53ドルを上回る。