
Md Manzer Hussain
[ 11月20日 ロイター] - 木曜日の取引開始早々、ほとんどの湾岸諸国の株式は、投資家がエヌビディアの超大型決算を好感し、米国の雇用統計の発表を控えていることから、世界の同業他社に追随して上昇した。
夜、エヌビディアNVDA.Oは、ウォール街の予想を大きく上回る四半期収益を予想し、ジェンセン・フアン最高経営責任者(CEO)は、主要クラウドプロバイダーから同社の人工知能チップに対する需要が急増していること((link))を挙げ、AIバブルの懸念を軽視した。
アブダビ・ベンチマーク指数.FTFADGIは0.2%高。エシュラク・インベストメンツESHRAQ.ADが14.8%高、プレサイトAIホールディングPRESIGHT.ADが5.8%高と急伸した。
米商務省が2日、アラブ首長国連邦とサウジアラビアの2社に高度なAIチップ((link))の輸出を許可したと発表したことも、同地域のハイテク・AIセクターに対するセンチメントを下支えした。
ドバイのベンチマーク株価指数.DFMGIは0.6%上昇し、ほとんどの構成銘柄がプラス圏に入った。エマール・プロパティーズEMAR.DUが1.5%上昇したほか、ビジネスパーク運営のTECOMグループTECOM.DUが1.6%上昇した。
サウジアラビアのベンチマーク株価指数.TASIは0.2%高で、ほとんどのセクターが上昇した。リヤド・ケーブル4142.SEが1.6%高、サウジアラビア鉱業1211.SE(マーデン) が1.9%上昇した。
これとは別に、MPマテリアルズMP.Nは、米国防総省およびマーデンとの提携で、サウジアラビアにレアアース精製工場((link))を建設すると発表。重要鉱物の中東処理能力の拡大を目指している。
カタールのベンチマーク指数.QSIは1%下落し、幅広い銘柄の下落に引きずられた。インダストリーズ・カタールIQCD.QAは1.3%下落し、カタール国立銀行QNBK.QAも1.3%下落した。
投資家は、米連邦準備制度理事会(FRB)の次の政策を見極めるため、9月の米非農業部門雇用者数の発表を待っている。 (link) 12月10日の会合で25ベーシスポイントの利下げが実施される可能性は、前日の約50%から33%に低下した。
ほとんどの通貨が米ドルに固定されている湾岸諸国では、米国の金融政策が注視されている。