
[19日 ロイター] - 英銀行大手バークレイズは19日発表したリサーチノートで、S&P総合500種.SPXの2026年末の株価目標について、現在の水準から約11.4%上昇に引き上げた。超大型テクノロジー企業の力強さと低成長下でも改善する金融・財政環境を要因としている。
バークレイズの株式ストラテジストたちはS&P総合500種の26年末目標を7400に設定した。前回の7000から5.7%の上方修正で、19日の終値6642.16から11.4%高い水準だ。
ただし、テクノロジーを除く分野は今年に比べて「インフレ率と失業率が徐々に上昇するため、経済活動や個人消費を圧迫して下振れリスクがある」と述べた。
米連邦準備理事会(FRB)の利下げはとりわけ景気循環株や成長株のバリュエーションにとってプラス要因だが、失業率が「中立水準の範囲内」にとどまるのが前提であり、急激な景気悪化が短期的に最大のリスクだと指摘している。