
Savyata Mishra
[18日 ロイター] - 米ホームセンター大手ホーム・デポHD.Nは18日、通期の利益見通しを下方修正した。関税による景気先行き不透明感から、大規模なリノベーションや自ら家の改修を行う「DIY(Do It Yourself)」の需要が減退していることが背景。
同社の幹部は、米国の利下げと住宅ローン金利低下による需要回復が広く期待されていたが実現せず、景気減速に対する懸念が増幅していると述べた。
通期の調整後1株利益は5%減少する見通し。従来予想は2%減だった。
通期の既存店売上高についても、「わずかにプラス」となる見込みとし、8月時点の1%増加見通しから修正した。
第3・四半期の既存店売上高はほぼ横ばいだった。既存店取引額はキッチンやバスルームのリフォームなどのプロジェクトを顧客が先送りしたため1.6%減少した。
ただ、売上高は413億5000万ドルで、LSEGがまとめた市場予想の411億ドルを上回った。
調整後1株利益は3.74ドルで、市場予想の3.84ドルを下回った。調整後1株利益が予想を下回るのは3四半期連続。
ザックス・インベストメント・マネジメントのシニア顧客ポートフォリオマネジャー、ブライアン・マルベリー氏は「営業費用の増加、輸入品への関税、賃金の上昇、物流コストの増加により、同社の利益率は依然として軟調だ」と述べた。