
[ベルリン 11月14日 ロイター] - シーメンス・エナジー社は、苦戦を強いられている陸上風力発電部門と業績の良い洋上風力発電部門とのシナジー効果は限定的であると、同社のCEOが金曜日に語った。
シーメンス・エナジーの風力発電部門であるシーメンス・ガメサは、洋上と陸上の両方のタービンを生産しているが、2年前の品質危機からまだ立ち直っておらず、木曜日遅くに同部門は13億6000万ユーロの営業損失を計上した((15億9000万ドル))。
シーメンス・エナジーは木曜日、ガスタービンと送電網の旺盛な需要を受けて中期目標を引き上げ、4年ぶりの配当を提案したが、シーメンス・ガメサが2026年に収支均衡を達成するとの見通しを確認した。
同事業の赤字が続いていることから、投資家からは同事業の見直しや売却を求める声が繰り返し上がっているが、シーメンス・エナジーはこれまで、風力エネルギー全体の長期的な見通しをアピールしながら、同事業の立て直しに尽力してきた。
「シーメンス・エナジーのクリスチャン・ブルッフCEOはロイターに対し、「2つの都市の物語であることを念頭に置いてほしい。「オフショアでは、我々は市場のリーダーだ。我々は優れた製品を持っている。オフショアは市場のリーダーだ。このまま市場が繁栄し続ければ......マージンを拡大し続けることも可能だと思います」。
品質問題で新型タービンの販売を中止した陸上風力発電について、ブルッフは「重要なのは中国勢が市場に殺到するかどうかだ:中国勢が市場に殺到するのかしないのか。これはまだわかりません。だから、どのような方向に進むかを言うのは......時期尚早だと思う」。
オンショア事業の弱体化を解消するために同部門を分割する可能性について聞かれたブルッフは、「2つの事業のシナジー効果は、人々が思っているよりも限定的だと思う」と答えた。
(ドル=0.8575ユーロ)