シスコシステムズ、26年度収益予想を上方修正　ＡＩ需要堅調と予想

Juby Babu

[１２日 ロイター] - ネットワーク機器大手の米シスコシステムズCSCO.Oは１２日、２０２６年度（２６年８月―２７年７月）の利益と売上高の見通しを上方修正した。人工知能（ＡＩ）ブームを背景に大手クラウド企業が数十億ドル規模のデータセンター拡張を行っているため、同社機器への需要が堅調になると予想している。

シスコシステムズは２６年度の売上高予想を６０２億―６１０億ドルと、従来予想の５９０億―６００億ドルから引き上げた。調整済み１株当たり利益予想は、従来の４―４．０６ドルから４．０８―４．１４ドルへ上げた。

チャック・ロビンズ最高経営責任者（ＣＥＯ）は決算発表後の電話会議で「ハイパースケーラー」と呼ばれるクラウドサービス超大手企業向けインフラ機器の売上高が３０億ドルに達するとの見通しを示した。２５年度は２０億ドル余りのＡＩ向け受注を確保しており、発注元はほぼ全てハイパースケーラーだと説明した。

第１・四半期（８―１０月）の売上高は１４８億８０００万ドルと、ＬＳＥＧがまとめたアナリスト予想平均の１４７億７０００万ドルを上回った。