
Jacob Gronholt-Pedersen Maggie Fick
[コペンハーゲン 5日 ロイター] - 肥満治療薬「ウゴービ」を製造するデンマーク製薬大手ノボノルディスクNOVOb.COは5日、通期の売上高・営業利益見通しを再び引き下げた。
8月に就任したマイク・ドゥースター最高経営責任者(CEO)は、今回の下方修正について、体重管理・糖尿病治療向けのGLP-1製剤の成長見通しが鈍化したと説明。
「競争力を強化し、市場環境の変化や消費者の行動に対応するため、商業的取り組みを一段と強化する」と述べた。
同社は通期の営業利益(現地通貨ベース)を前年比4─7%増と予想。従来の4─10%増から下方修正した。
通期の売上高(現地通貨ベース)については8─11%増と予想。従来の8─14%増から下方修正した。
カーステン・ムンク・クヌッセン最高財務責任者(CFO)は決算説明会で「第3・四半期には『ハイパー成長』期の後の減速がみられ、第4・四半期も同様の減速が続く見通し」と述べた。
第3・四半期の売上高(現地通貨ベース)は11%増と、アナリスト予想(11.4%増)とほぼ一致したが、2022年初め以来で最も低い伸びにとどまった。
デンマーククローネ換算では5%増の750億クローネ(117億ドル)。予想は762億クローネだった。
ウゴービの第3・四半期の売上高は前年同期比18%増の204億クローネ。予想は209億クローネだった。
営業利益は30%減の237億クローネ。予想の246億クローネを下回った。