
Neil J Kanatt
[ 11月4日 ロイター] - ノルウェージャン・クルーズ・ライン・ホールディングスNCLH.Nは、第4四半期の利益が予想を下回るとの見通しを発表した。
長引くインフレ、関税に起因する不確実性、米政府機関閉鎖の長期化による港湾活動への影響((link))が、重要なホリデーシーズンに向けて需要を曇らせている。
地政学的緊張による燃料価格の変動や、乾ドック、船舶竣工、メンテナンスに関連する費用もクルーズ運航会社を圧迫している。
LSEGがまとめたデータによると、ノルウェージャンは今期の調整後1株当たり利益を27セントと予想しており、予想の30セントを下回っている。
ハリー・ソマー最高経営責任者(CEO)は決算後の電話会見で、「より幅広いファミリー市場に参入するため、ブランドのポジショニングとマーケティングを強化している」と述べた。
アナリストたちは、株価が急落したのは、同社が家族連れを多く取り込もうとしていることが、航空券収入に打撃を与える可能性が高いとして、投資家たちが懸念しているためだと非難した。
モーニングスターのアナリスト、ジェイミー・カッツ氏は、「1人目、2人目の乗客の価格は上昇するはずだが、客室に子供が増えると、ブレンド価格が希薄になる」と述べた。
ノルウェージャパンの第3四半期の売上高は、アナリスト予想の30.2億ドルに対し、4.7%増の29.4億ドルだった。前年同期は10.7%増だった。
同社によると、航空プログラム(同社がクルーズの旅程に合わせてフライトを調整する)の参加者数の減少が売上に影響した。
客室稼働率は108.1%から106.4%に低下し、燃料価格はヘッジ控除後でトン当たり744ドルと、前年の699ドルから上昇した。
しかし、同社は年間の調整後1株当たり利益予想を、事前予想の2.05ドルから2.10ドルに引き上げた。調整後の1株当たり利益は1.20ドルで、第3四半期の予想1.16ドルを上回った。
同業のロイヤル・カリビアン RCL.N は先週、年間利益予想を (link) 引き上げたが、当四半期の利益はコスト増で予想を下回った。