
[ 10月27日 ロイター] - アレクサンドリア・リアルエステート・エクイティーズARE.Nは月曜日、マクロ経済の不確実性によりリース活動が引き続き圧迫されていることから、年間の調整後営業利益をウォール街の予想を下回ると予想し、同社株は時間外取引で2%以上下落した。
北米全域でライフサイエンス研究所、オフィス、テクノロジー・キャンパスなどを所有、運営、開発する不動産投資信託である同社は、第4四半期中、金利が高水準で推移するなか、正味吸収額がマイナスとなる状況が続いた。正味吸収率がマイナスとなるのは、空室が賃貸面積を上回る場合である。
現在、1株当たり年間調整後FFOは8.98ドルから9.04ドルになると予想しており、前回予想の9.16ドルから9.36ドルに引き下げられた。LSEGが集計したデータによると、アナリストの平均予想は、1株当たり年間AFFO9.23ドルである。
さらに、同REITの製薬会社の顧客は、すでにインフレが進行している環境下で、ドナルド・トランプ米大統領が提案した輸入医薬品への関税によるコスト上昇リスクに直面している。
カリフォルニア州パサデナを拠点とする同社は、REITにとって重要な業績指標である第3四半期の調整後FFOを、コンセンサス予想の1株当たり2.30ドルに対し、2.22ドルと発表した。
9月30日現在の稼働率は90.6%(前四半期は90.8%)。
当四半期の総売上は7億5,194万ドルで、前年の7億9,160万ドルから減少した。
アレキサンドリアは、9月30日に終了した四半期に1株当たり1.38ドルの純損失を計上した(前年同期は1株当たり96セントの利益)。