
Christy Santhosh
[ 10月27日 ロイター] - ブリッジバイオ・ファーマBBIO.Oは月曜日、現在承認された治療法がない稀な筋疾患に対する同社の実験薬が、後期臨床試験で運動機能と肺機能の改善を示したと発表し、同社の株価は15%上昇した。
この経口薬BBP-418は、進行性の筋力低下と消耗を特徴とする遺伝性疾患である四肢帯状筋ジストロフィー(LGMD)患者を対象に試験中である。
BBP-418は、3ヵ月後の中間解析において、LGMDの主要マーカーである糖化αDGをプラセボと比較してベースラインから1.8倍有意に増加させるという主要目標を達成した。
12ヵ月後の治療では、筋肉損傷のマーカーである血清CKに統計学的に有意な差が認められ、歩行速度が0.27メートル/秒増加し、参加者が強制的に吐き出すことができる空気の量がプラセボと比較して約5%改善した。
エバーコアISIのアナリスト、コーリー・カシモフ氏は、ブリッジバイオが、各アセットがブロックバスターとなる機会を象徴する、多製品を扱うバイオテクノロジー企業になる準備が整っていることを確信させる、この結果を「一撃必殺のベストケースの結果」と呼んだ。
ブリッジバイオは、これらのデータについて今年後半に米国食品医薬品局と協議する意向であり、2026年前半にBBP-418の販売申請を提出する計画である。
ブリッジバイオの子会社であるMLバイオ・ソリューションズのクリスティン・シウCEOは、「加速承認が依然として正しい戦略なのか、それとも本当にここで完全な承認を求めるべきなのか、FDAとの調整を図るつもりです」と述べた。
ブリッジバイオ社は、心臓病治療薬Attrubyのためにすでに多くのインフラを構築しており、BBP-418の商業化にもそれを活用する予定だという。