
Prakhar Srivastava
[ 10月22日 ロイター] - デリバティブ取引所のCMEグループCME.Oは、経費の減少がほとんどの資産クラスの取引量の減少を補い、第3四半期の利益でウォール街の予想を上回った。
先物・オプション取引を促進する同社は、市場のボラティリティ緩和とエネルギー価格の安定により、投資家のヘッジ活動が抑制されたため、減速を経験した。通常、ボラティリティの低下はトレーダーのヘッジの必要性を低下させ、取引量の軟化につながる。
世界最大のデリバティブ市場の1日平均取引高(ADV) は、前年比約10.5%減の2,530万枚だった。
原油価格のボラティリティが1年半ぶりの低水準となったことで エネルギー市場が冷え込み、CMEのエネルギーADVは10.7%減少した。
CMEの収益の大部分を占める清算・取引手数料は5.3%減の12.3億ドル。
しかし、暗号通貨取引は過去最高を記録し、ADVは34万コントラクトに急増した。
「TDコーウェンのアナリスト、ビル・カッツ氏は「CMEとナスダックはともに経費主導で堅調な伸びを示した。
「CMEの調整後経費は4ドルだった。
CMEの調整後経費は前年同期の4億8880万ドルに対し、当四半期は4億8660万ドルだった。
LSEGがまとめたデータによると、一時的項目を除いたCMEの株主に帰属する利益は9億6610万ドル、1株当たり2.68ドルだった。
多角化の追求
CMEは伝統的な金利、エネルギー、コモディティ市場 以外にも、リテールやデジタル・アセット・ビジネスを 通じて多角化を進め、収益基盤の拡大を図っている。
同社は8月、リテール・トレーダー向けにイベント・ベースのコントラクトを開発するため、スポーツ・ベット会社FanDuelとの提携を発表した。
「ファンデュエルはCMEにとって非常に重要だ。ファンデュエルはCMEにとって非常に重要だ。CMEの商品を利用できる口座は1300万件に上るだろう」とテリー・ダフィーCEO。
同取引所は2026年に24時間365日の暗号取引を提供する準備を進めており、他の資産クラスへの24時間取引の拡大も検討している。