
Tanay Dhumal
[ 10月21日 ロイター] - ハリバートンHAL.Nは24日、第4四半期は掘削活動全体が堅調に推移するため、国際的な油田収入が増加すると予想する一方、コスト削減策により年間4億ドルの節約を見込んでいると述べた。
売上高で世界第3位の油田サービス会社である同社の株価は、中東を皮切りに世界各地のデータセンターに電力ソリューションを提供するボルタグリッド(VoltaGrid (link))との提携を追い風に9%上昇した。
しかしハリバートンは、第4四半期の北米の収益が、第3四半期の利益を上回ったにもかかわらず、前四半期比で12%から13%減少すると予想した。
ライバルのSLBSLB.Nは、北米の需要が安定しているとして予想を上回ったが、同地域の掘削活動が大幅に回復することはないと述べた。
石油業界は、不安定な原油価格、OPEC+の供給余力、貿易懸念(特に北米)を背景に慎重な姿勢を崩していない。
ハリバートンはまた、第4四半期の関税の影響について、前四半期の3,100万ドルに対し、6,000万ドルを見込んでいる。
一方、同社は2026年の設備投資計画を30%削減し10億ドルとし、不採算設備を休止させ、四半期あたり1億ドルの削減が見込まれるコスト抑制策を実施した。
先月、ロイターは (link)、ハリバートンが人員削減を行っていると報じた。
回復への賭け
ジェフ・ミラー最高経営責任者(CEO)は、北米での需要が急速に回復することを期待していると述べた。
「我々は、北米で急速に回復することを十分に期待しており、我々はこれらの艦隊がギャップを埋め、より大きなプロジェクトを引き受ける準備ができて欲しい」と彼は言った。
北米部門の四半期売上高は24億ドルで、前年同期比横ばいだったが、アナリスト平均予想の21億7000万ドルを上回った。
ハリバートンは、中東/アジア地域の第3四半期の売上高が前年同期比で8%減少したと発表した。同社は2026年前半にサウジアラビアでの需要回復を見込んでいる。
LSEGのデータによると、同社は9月30日に終了した四半期の調整後1株当たり58セントの利益を計上し、アナリスト予想の50セントを上回った。