
[シンガポール 10月17日 ロイター] - アジアの金融株は金曜日に下落し、なかでも日本の下落幅は最悪だった。これは、リスクと信用の質に対する懸念から米国の地方銀行株が暴落した((link))ことを受けたもの。
シリコンバレー銀行((link))の破綻から2年以上が経過し、高金利が債券の損失を膨らませた。
東京海上8766.T、みずほ8411.T、三菱UFJフィナンシャル・グループ8306.Tは3%近く下落した。
米地方銀行指数.KRXは、2つの小規模銀行が別々の問題を開示したため、木曜日に6%下落した。
ザイオンス・バンコーポレーションZION.Oは、カリフォルニア州の2つの商工ローンについて5000万ドルの損失を計上すると発表し、ウェスタン・アライアンスWAL.Nは、カンター・グループV, LLCによる詐欺を主張する訴訟を開始したと明らかにした。
アナリストらは、これらの問題がシステミック・リスクを引き起こす可能性は低いものの、目先のセンチメントには重くのしかかるだろうと述べた。
Capital.comのシニア・ファイナンシャル・アナリスト、カイル・ロッダ氏は、「不良債権の規模は大きいものの、それ自体がシステム全体にリスクをもたらすとは考えにくい」と述べた。
ロッダ氏は、両問題の根本的な原因は緩い融資基準と不正行為であり、こうした行為が蔓延し、さらなる債務不履行につながるのではないかという懸念に拍車をかけていると述べた。
シンガポールのDBS銀行DBSM.SIは1%近く下落し、オーストラリアの保険会社QBEQBE.AXは9%下落した。
(link) 米国の自動車部品サプライヤーであるファースト・ブランズと自動車ディーラーであるトリコロールの最近の倒産は、銀行のリスク管理と、複雑なローンで参加者のエクスポージャーを測ることが難しくなっている不透明なクレジット市場にスポットライトを当てた。
先月の2件の破綻により、一部の債券投資家は、消費者金融と自動車融資の低迷を懸念し、特定のセクターへのエクスポージャーを削減せざるを得なくなった。