
[ワシントン 10月6日 ロイター] - ドナルド・トランプ米大統領は月曜日、銅やその他の鉱物の国内供給を確保するため、アラスカのアンブラー鉱山地区へのアクセス道路を許可するよう行政に指示する大統領令に署名したと発表した。
ホワイトハウスはまた、この地域の開発候補地のひとつであるカナダのトリロジー・メタルズTMQ.TOに3,560万ドルを投資することも発表した。この投資により、米国政府は同社の10%の株主となり、さらに7.5%の株式を購入するためのワラントが含まれる。
トリロジーの米国上場株は、時間外取引で2倍以上の4.72ドルに上昇した。
「このパートナーシップは、アンブラー鉱区に対する強い信任の表れであり、アメリカの安全保障と経済の基盤である国内鉱物開発にとって大きな前進です」と、トリロジーとオーストラリアのサウス32リミテッドの合弁会社であるアンブラー・メタルズのマネージング・ディレクター、カレブ・フローリッヒ氏は語った。
(トランプ大統領の命令は、バイデン政権がアラスカ北中央部での鉱山開発を可能にするための211マイル(約340キロ)の道路())を却下したことを覆すものだ。2024年のバイデン内務省は、数十の先住民コミュニティが自給自足のために依存しているカリブーと魚の個体群へのリスクを挙げていた。
トランプ大統領は大統領執務室での調印式で、「これは長い間操業し、わが国に何十億ドルもの利益をもたらし、エネルギーや鉱物など、われわれが話しているあらゆるものを供給してきたはずのものだ」と述べた。
このプロジェクトを提案したアラスカ州の機関は、バイデン政権の決定を不服として上訴した。
環境保護団体シエラ・クラブは、この地域での開発は部族や野生生物を支える手つかずの景観を損なうと述べた。
「シエラクラブの土地保護プログラム・ディレクターであるアサン・マニュエル氏は声明の中で、「道路予定ルート沿いのコミュニティは、この有害なプロジェクトに反対する声を一貫して明らかにしてきた。「この命令は、これらの声を無視し、企業の汚染者を支持するものだ」。