
[ 10月6日 ロイター] - スカイ・バイオサイエンスSKYE.Oは、同社の実験的治療薬が中期段階の試験で、肥満の成人の体重を大幅に減少させるという主目的を達成できなかったと発表した。
ニマシマブという薬を投与された患者の体重減少率は、プラセボで調整すると1.26%で、同社が予想していた5%から8%の減少を下回った。
カリフォルニア州サンディエゴに本社を置くスカイ社は、眼疾患治療薬候補が昨年の中間段階試験で 失敗した後、週1回の皮下注射であるニマシマブを成長の原動力としてきた。
同社はまた、ニマシマブとノボ・ノルディスクNOVOb.COのセマグルチド(デンマーク企業の体重減少薬ウェゴビーの有効成分)との併用試験も行った。
ニマシマブは、蓄積脂肪の分解と食欲関連ホルモンの調節を助けるCB1タンパク質をブロックするように設計されており、筋肉を失うことなく持続的な体重減少を助けることができる。
体重過多の成人136人が登録されたこの研究では、26週間後にニマシマブとセマグルチドを併用した患者は平均13.2%の体重減少を示したのに対し、セマグルチド単独投与群では10.25%であった。
ニマシマブとセマグルチドの併用は、セマグルチド単独投与と比較して、除脂肪体重をより多く維持するのに役立ったという。
イーライリリーLLY.N、リジェネロンREGN.O、そして小規模なライバルのスカラロックSRRK.OとヴェルーVERU.Oを含むおよそ12社の (link)、筋肉の保存や成長に関連するタンパク質をターゲットにした治療法をテストしている。
ノボ社やリリー社の医薬品と組み合わせてテストされているこれらの治療法は、2035年までに300億ドル((link))以上の売上を生み出す可能性がある。
スカイ社によると、ニマシマブと関連した精神神経系の問題((link))は報告されていない。同社は2026年第1四半期に26週間の延長試験のデータを期待している。