
[フランクフルト/ベルリン/ストックホルム 9月26日 ロイター] - ドイツのダイムラー・トラックDTGGe.DEとトラトン8TRA.DEの株価は、ドナルド・トランプ米大統領が大型トラックへの関税((link))を発表し、自動車セクターに大きな打撃を与えている貿易摩擦に拍車をかけたことを受けて、金曜日に下落した。
トランプ大統領は木曜日、医薬品((link))を含む他の分野での関税の連発とともに、米国は10月1日から大型トラックの輸入に25%の関税を課すと発表した。
このニュースは、7月にブリュッセルとワシントンが、自動車を含むEUから米国に入るほぼすべての商品に15%の基本関税を課し、既存の関税率に上乗せしないことで合意((link))した後に発表された。
影響はまだ明らかではない
ドイツの自動車業界団体は、この動きを「理解できない」とし、「追加的な貿易障壁は、米国への投資や雇用にさらなる負担をかけるだけでなく、サプライチェーンを弱体化させ、コストを上昇させる」と付け加えた。
ダイムラー・トラックの株価は1413GMTで2%下がり、フォルクスワーゲン傘下のトラトン8TRA.DEの株価は2.4%下がった。
シティによると、メキシコで組み立てられるトラックに対する25%の関税は、ダイムラー・トラックの収益に7億~8億ユーロ((8億1800万~9億3400万ドル)())の影響を与える可能性が高いが、同グループは当面、値上げによってその半分程度を吸収できる可能性があるという。
ダイムラー・トラックとトラトンは、いずれも米国に工場を持ち、メキシコにはUSMCA自由貿易協定の対象となる拠点があるため、欧州から米国へは輸出していない。
バーンスタインのアナリストは、トランプ大統領の発表がUSMCAに準拠したメキシコの拠点に適用されるとは明言されていないが、そうだと仮定していると述べた。
最後に、EUを含むいくつかの国は、関税の "積み重ね "を防ぐ協定を交渉しているが、産業別関税が国別関税に上乗せされるかどうかも明らかではない」とアナリストは述べた。
ボルボ・グループVOLVb.STは、すべての米国製トラックを国内で生産しており、米政権の「米国生産の比較不利を取り除く」努力を歓迎すると述べた。同社株は3.5%上昇した。
ダイムラー・トラックとトラトンはコメントを控えた。
(ドル=0.8562ユーロ)