Pooja Menon Sumit Saha
[ 9月15日 ロイター] - コルテバCTVA.Nの株価は月曜日、米国の農薬会社が種子事業と作物保護化学事業の分離を検討しているとの報道を受けて約4%下落した。
統合されたビジネスモデルは、共同開発された種子形質や作物保護製品、農家向けのバンドル・ソリューションなど、歴史的に強力な相乗効果をもたらしてきた。
コルテバが種子事業と作物保護事業を分割する可能性について、バンク・オブ・アメリカのアナリスト、マシュー・デヨーは、明確な戦略的・財務的メリットがなく、両部門を弱体化させる可能性があると述べた。
分割は特に、エンリスト雑草防除システムなどの製品を生み出してきた統合研究開発プラットフォームに影響を与える可能性がある。
昨年の純売上高169億ドルのうち、種子事業が約56.5%、除草剤、殺菌剤、殺虫剤、種子処理剤を含む作物保護事業が43.5%を占めている。
ウォールストリート・ジャーナル紙は金曜日((link))、コルテバが2つの事業の分離を検討していると報じた。クラフト・ハインツKHC.O、ワーナー・ブラザース・ディスカバリーWBD.O、ハネウェルHON.Oなど、株主還元を高めるために部門を分離した他の大手企業に加わることになる。
ウォルフ・リサーチは、チャック・マグロ最高経営責任者(CEO)の株主価値追求の歴史に言及したが、分割は戦略的に必要ではないと強調した。
コルテバ社は、月曜日にロイターからコメントを求められたが、すぐには返答しなかった。
同社は、2017年のダウとデュポンの合併に伴い、2019年にダウ・デュポンから独立した農業関連事業部門を母体として設立された。シンジェンタやドイツのBASFBASFn.DE、バイエルBAYGn.DEと競合し、米国最大の作物保護剤メーカーのひとつである。
コルテバ社の株価は今年約26%上昇し、時価総額は約504億5000万ドルとなっている。