
Padmanabhan Ananthan
[ 9月15日 ロイター] - 医薬品開発会社aTyr Pharma ATYR.O の実験薬は、肺疾患の一種を治療するための後期試験で主な目標を達成できなかったと、同社は月曜日に発表した。
efzofitimodと呼ばれるこの薬剤は、肺サルコイドーシス(肺やリンパ節に肉芽腫と呼ばれる炎症細胞の小さな塊が形成される疾患)に対して試験中であった。
登録された268人の患者のうち、efzofitimodの高用量5mg/kgを投与された患者では、ステロイドの使用がベースラインから1日2.79mgに減少したのに対し、プラセボでは3.52mgであり、統計学的に有意な差はなかった。
挫折にもかかわらず、同社はefzofitimodの使用は有益であり、米国食品医薬品局(FDA)と会談して結果を検討し、今後の方針を決定すると述べた。
「患者はステロイドをゼロから低濃度に維持しながら、1年を通してプラセボと比較してかなり良くなり続けます」とSanjay Shukla最高経営責任者(CEO)は電話会議で述べた。
「私は、この治療法は現在の標準治療にうまく適合する維持療法だと考えています」とシュクラCEOは付け加えた。
同社はまた、48週時点でより多くの患者がステロイドの使用を中止したと述べた。
主な目標は達成されなかったものの、「肺サルコイドーシスにおけるefzofitimodのドアは閉ざされたとは考えておらず、規制当局の関与の後、申請への『グリーン・ライト』の可能性がある」とPiper SandlerのアナリストYasmeen Rahimi氏は述べた。
肺サルコイドーシスの治療薬としては、プレドニゾンなどのコルチコステロイドが承認されており、第一選択薬として使用されている。
aTyr社の株価は1.14ドルと過去最低を記録した。