SKハイニクス、HBM4性能限界を突破し株価が史上最高値更新

TradingKey - SKハイニクスは金曜日、第4世代ハイバンド幅メモリ（HBM4）の開発を完了し、量産体制を完全に整えたと発表した。

発表を受けて、同社株価は場中で最大7％上昇し、史上最高値を更新。実際、今回の発表前にすでにSKハイニクスの株価は「8日続落なし」の上昇トレンドを記録しており、過去1年間で累計約90％上昇。現在の時価総額は約1,700億ドルに達し、HBM分野でのリーディングポジションが市場から全面的に評価されていることを示している。

SKハイニクスによると、新世代HBM4は前世代（HBM3E）と比較して多面的な大幅アップグレードを実現。最も重要な強化点はデータ伝送チャネル数（I/O）で、1,024から2,048へと倍増し、帯域幅も直接的に倍増した。

同時に、HBM4は10 Gbps（10ギガビット／秒）を超える速度で動作。これはJEDEC規格で定められた8 Gbpsを大きく上回る性能指標だ。

性能が飛躍的に向上した一方で、HBM4のエネルギー効率は40％改善。これにより、HBM4は同一時間内により大量のデータを処理し、データボトルネック問題を効果的に解決するだけでなく、データセンターの電力コストを大幅に削減できる。

SKハイニクスの試算では、実用的なアプリケーションにおいてHBM4は人工知能サービスの性能を69％向上させるという。

「AIインフラの限界を超える象徴的な転換点であるHBM4は、技術的課題を克服するコア製品となるだろう」とSKハイニクスのAIインフラ担当社長兼責任者、ジャスティン・キム氏は語った。

このR&Dのブレークスルーは、SKハイニクスがHBM分野で継続的投資と「ファーストムーバー優位性」を維持してきた結果を反映。今年初めには、SKハイニクスが世界で初めて12層積層HBM4サンプルを顧客に納入。主要競合であるマイクロン・テクノロジーとサムスン・エレクトロニクスを大きくリードするスケジュールを実現した。

SKハイニクスは「より高速なシステム速度のための高帯域幅メモリの需要が急増している」と指摘。HBM（ハイバンド幅メモリ）は、人工知能（特に大規模トレーニングおよび推論シナリオ）、高性能コンピューティング、ハイエンドグラフィックカードにとって不可欠な高度ストレージ技術。チップを積層し、高度なインターフェース技術を採用することで、プロセッサーとメモリ間のデータスループットボトルネックを大幅に緩和。GPUなどのコアプロセッサーが効率的に動作し、計算能力を完全に発揮できるよう確保している。

現在、ハイエンドHBM市場は寡占構造を呈しており、サムスン、マイクロン、SKハイニクスの3大巨人が主導。主要メーカー間の技術競争と市場シェア争いは極めて激しい状況にある。

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