Joel Jose
[ 9月11日 ロイター] - オラクルORCL.Nの株価は木曜日に上昇し、前場の記録的な上昇に加え、ハイテク・セクター全体の株価を押し上げた。
数十億ドル規模のクラウド取引((link))に後押しされたエンタープライズ・ソフトウェア・メーカーの目覚ましい上昇は、AI競争のリーダーになるために数十億ドルをつぎ込んでいる企業によるコンピューティング・パワーの争奪戦にスポットライトを当てている。
オラクルの共同創業者であるラリー・エリソンは、この株価上昇により、イーロン・マスクを抑えて世界一の富豪となった。
「オラクルは再燃するAIトレードに火をつけた」と、インタラクティブ・インベスターの市場責任者リチャード・ハンター氏は言い、同社の10億ドル規模の需要見通しがAI関連銘柄への「波及効果」を引き起こしたと付け加えた。
(link) ウォール・ストリート・ジャーナル紙も水曜日に、オープンAIがオラクルと3000億ドル規模の契約を結んだと報じた。
オラクルの株価は、水曜日に35.9%上昇した後、市場前取引で2%上昇し、同社の時価総額は最終終値で過去最高の9330億ドルに達した。
共同創業者のエリソン氏の純資産は、テスラTSLA.OのマスクCEOの4,399億ドルに対し、1,000億ドル近く急増して3,926億ドルとなった。
データセンターに使用される半導体を供給するエヌビディアNVDA.OとブロードコムAVGO.Oの株価も小幅上昇し、前場からの上げ幅を拡大した。
アジアの同業他社 (link) も急騰した。
オラクルの株価は、クラウド・サービスを提供する同業他社に比べプレミアムで取引されている。12ヶ月先株価収益倍率は45.3倍で、アマゾンの31.3倍、マイクロソフトの31倍と比較している。