TradingKey - 精密モータ製造大手の日本電産(Nidec)の株価は木曜日、記録上最も急激な単日下落を記録。22%以上も下落し、終値は2,420円となり、前営業日比700円の下げとなった。今回の株価崩落は、潜在的な会計不正に関する広範な懸念が市場で広がり、投資家が大規模な売り注文を出したことが原因だ。
同社は、グループ各社の会計違反行為を調査するため第三者委員会を設置したと発表した。これに先立ち、内部調査で中国の子会社「浙江電産高科モータ(Nidec Techno Motor)」において、約2億円(約140万米ドル相当)の支払い問題が、経営陣の関与下でのリスク資産の減損処理に関係している可能性が判明していた。
日本電産は最新の監査報告書で、浙江の子会社以外にもグループ内他の会社で経営陣が関与した不適切な会計処理が存在する可能性を認め、調査範囲を拡大していることを明らかにした。
シティグループのアナリスト、内藤貴之氏は「現時点では問題の全容を確認することはできないが、もしこれが体系的な会計不正であることが判明すれば、その影響は無視できないものとなり、これは明らかにネガティブなサプライズだ。第三者委員会の調査結果が公表されるまでは、株価は上昇しづらいだろう」と指摘。
東海東京情報ラボのシニアアナリスト、清田亮介氏は「本日の株価反応を総合的に見ると、日本電産の経営および内部統制への懸念が再浮上していると感じられる」と述べた。
日本電産はこれまでも2度にわたり財務報告の発表を延期している。当初は3月期決算の有価証券報告書の提出を延期。同報告書では売上高が11%増、営業利益が48%増と発表されていた。その後、6月期の最終業績発表も延期したが、当初発表された営業利益は予想を上回る水準だった。
同社は、イタリア子会社における原産国申告の誤りや未納の輸入関税に関する会計エラーが原因で、上記の業績(本年度の成長停滞予測を含む)が監査人に承認されなかったことを説明。財務データの信頼性危機が存在することを示唆している。
世界最大の小型モータメーカーである同社のコア事業は、家電・パソコン・自動車用モータの需要低迷に長期的に悩まされてきた。創業者で81歳の永守重信氏が昨年CEOを退任して以降、同社は一連の買収戦略を通じて、利益率のより高い成長分野への転換を試みている。
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