[29日 ロイター] - 米食品大手クラフト・ハインツKHC.Oは、大詰めを迎えている会社分割計画が早ければ来週にも最終決定され、発表される可能性がある。米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が29日、事情に詳しい関係者の話として報じた。
計画は、同社を食料品部門とソース部門の2つの独立した事業体に分割することを目指している。
同社は7月、クラフト製品を含む食料品事業を新事業体としてスピンオフ(分離・独立)することを検討しており、新会社は単独で最大200億ドルの価値があると見積もった。先月下旬には一部ブランドの戦略的選択肢を「緊急に検討中」と表明していた。
WSJは、クラフト・ハインツは独立した2つの事業体の合計価値が、同社の時価総額約330億ドルを上回ると見込んでいるとし、計画と時期は直前で変更される可能性があると伝えた。
分割後、同社は主力製品のハインツのケチャップやディジョンマスタードの「グレープポン」などを維持する見通し。
クラフト・ハインツは2015年、ウォーレン・バフェット氏率いる米投資会社バークシャー・ハサウェイとブラジル系プライベートエクイティ(PE)会社3Gキャピタルが、旧クラフト・フーズと、バークシャーと3Gキャピタルが13年に買収したH.J.ハインツを統合して設立された。