Shivansh Tiwary
[ 8月12日 ロイター] - 7月の航空運賃データが好調で、航空会社が軟調な需要環境に対応するためにキャパシティを抑制していることから、業界の価格決定力が向上していることが示され、米国の主要航空会社の株価は火曜日に急騰した。
レガシーキャリアのユナイテッド航空UAL.O、アメリカン航空AAL.O、デルタ航空DAL.Nの株価はそれぞれ9%から12%上昇し、格安航空会社のライバルであるサウスウエスト航空LUV.Nは5.7%上昇した。
小型の同業他社も上昇し、アラスカ 航空
火曜日に労働省労働統計局が発表したデータによると、航空運賃は6月に0.1%下落した後、7月には4%上昇し、6ヶ月ぶりに上昇した。
航空運賃の改善は、格安志向の国内旅行者の需要が弱く、航空会社が夏のピークシーズンにもかかわらず値下げを余儀なくされたため、数ヶ月に及ぶ値引きによるマージン圧力があった後のことである。
「7月のCPIで航空運賃が4%上昇したことで、航空会社はようやくコックピットに価格決定力を取り戻した」と、ランニング・ポイント・キャピタルのマイケル・アシュレー・シュルマン最高投資責任者(CIO)は語った。
ドナルド・トランプ米大統領による徹底的な関税削減と予算削減からくる不透明感により、旅行者は裁量支出を抑制し、計画を見直すようになった。
航空会社各社は、価格決定力を維持し利幅を確保するため、提供座席数を削減し、路線を再調整している。
7月に行われた第2四半期決算説明会では、主要幹部が今年後半に航空会社のキャパシティを削減し、航空運賃を引き上げることができると自信を示した。
6ヵ月ぶりの7月の運賃値上げは、キャパシティ規律が航空会社の価格設定と収益性を安定させるという投資家の期待を高めた。
「主なリスクは、燃料費と人件費が行列を飛び越えようとすること、あるいは可能性は低いが(、) 不況になることだ」とシュルマンは語った。