Joel Jose
[11日 ロイター] - 米金融大手シティグループはS&P総合500種.SPXの2025年末の目標を6600とし、前回6月の6300から引き上げた。トランプ政権の減税・歳出法で企業収益が押し上げられるとしている。
目標引き上げは過去2カ月で2回目。シティのアナリストは8日付のメモで、超大型7銘柄(マグニフィセント・セブン)の好業績がS&P総合500種の上昇を下支えしていると指摘。強気シナリオでは、S&P総合500種は7200に達するとした。
また、米国の関税措置により想定される基調的な下押し圧力はすでにほぼ織り込まれているとした。
UBSグローバル・リサーチも5500から6100に引き上げた。同社は4月にトランプ大統領が世界的な関税引き上げを発表したことを受け、目標を引き下げていた。
UBSは11日付のメモで、短期的な下落を見込んでおり、第3・四半期終盤に5900まで調整した後、25年末までに6100、26年末までに6800に達すると予想した。
HSBC、ゴールドマン・サックス、バンク・オブ・アメリカ(BofA)グローバル・リサーチなども目標を引き上げている。
オッペンハイマー・アセット・マネジメントの目標が7100と、ウォール街で最も高い。ジェフリーズは5600としており、唯一6000台を下回る。