Mariam Sunny
[6日 ロイター] - 米バイオ医薬品会社ノババックスNVAX.Oが6日発表した2025年第2・四半期決算は総売上高が2億3900万ドルとなり、LSEGがまとめたアナリストの市場予想の1億4796万ドルを大幅に上回った。新型コロナウイルスワクチンの米国での承認に関連して受け取ったマイルストーン支払い1億7500万ドルが売り上げを押し上げた。
純利益は前年同期比34.4%減の1億651万ドルだった。
25年通期調整後売上高見通しは10億─10億5000万ドルとし、従来予想の9億7500万─10億3000万ドルから上方修正した。インドワクチン大手、セラム・インスティチュート・オブ・インディアや武田薬品工業4502.Tとのワクチン供給での提携への期待が理由。これには提携先のフランス製薬大手サノフィSASY.PAの売上高とロイヤルティーは含まれていない。
サノフィには昨年、新型コロナワクチンの権利を最大12億ドルの契約でライセンス供与した。
ノババックスは提携を通じたワクチン候補の商業化に事業の軸足を移している。同社は、サノフィとのライセンス契約からの売り上げと、新型コロナとインフルエンザの混合ワクチン、現在、臨床試験を進めている鳥インフルエンザワクチンなどの開発中のワクチンが頼みの綱となっている。