Aditya Soni Kanchana Chakravarty
[ 8月1日 ロイター] - アマゾン・ドット・コム
長らくクラウドコンピューティング市場をリードしてきたアマゾン・ウェブ・サービスは、木曜日にウォール街の6月期売上高予測を17.5%増で上回った((link))が、マイクロソフト・アズールの39%増((link))やグーグル・クラウドの32%増((link))には大きく及ばなかった。
アマゾンがライバルを上回る314億ドルの資本支出を行い、1年間で1180億ドルの支出を行うことを示唆したにもかかわらず、この期待外れの成長だった。
グーグルとマイクロソフトもまた、より高い支出を約束したが、AIがすでに事業全体の主要な成長ドライバーになりつつあり、法案を正当化する兆しがあるとして投資家から報われた (link)。
両社は、データセンターと最先端チップに数十億ドルを費やしている。これは、AIサービスに対する高騰する需要を生かす努力を妨げている供給制約を克服するために必要なものだという。
「スポットライトはAWSにしっかりと当てられたが、期待されたほどの輝きはなかった」とハーグリーブス・ランズダウンのシニア株式アナリスト、マット・ブリッツマンは言う。「マイクロソフトとアルファベットはすでにクラウドの成長で力強い勢いを見せているが、AWSは多くの人が見たかったノックアウトではなかった。
経費の増大は、AWSのマージンも圧迫し始めている。AWSは長年アマゾンの利益エンジンであり、営業利益の約60%を占めてきた。
AWSのマージンは当四半期中に32.9%まで縮小し、2023年最終四半期以来の低水準となり、アマゾンはまた、市場予測を下回る当四半期の営業利益見通しを発表した。
アンディ・ジャシー最高経営責任者(CEO)は決算後の電話会見で、AI競争はまだ「非常に初期の段階」であり、アマゾンの巨大なクラウドビジネスはライバル企業よりもはるかに規模が大きく、AIの容量制約が緩和され始めれば好業績を上げる素地があるとアナリストに語った。
株価は年初来で 1.5%下落し、午前中の取引では 216.2ドルだった。この下落は、このまま損失が続けば、アマゾンの時価総額から約1700億ドルを消し去ることになる。
LSEGがまとめたデータによると、同社の12ヶ月先株価収益率は33.87で、マイクロソフトのMSFT.O 34.19、アルファベットのGOOGL.O 18.64と比べると、まだ比較的高いプレミアムで取引されている。
小売の回復力
少なくとも30人のアナリストが目標株価を引き上げ、3人が引き下げた。
アナリストの自信の一部は、アマゾンの小売事業の好調な業績によるもので、多くの小売業者とそのサプライチェーンに支障をきたしているトランプ政権の関税に直面しても、アマゾンは回復力を維持している。
アマゾンのオンラインストアの売上高は、第2四半期に予想を上回る11%の伸びを記録した。
アナリストによると、メーカーやサプライヤーは関税の影響を今のところほとんど肩代わりしているが、アマゾンがこの四半期に販売した在庫の多くは、その前の3ヶ月間に入荷したものだという。
「モフェット・ナサンソンのアナリスト、マイケル・モートンは、「もしアマゾンの小売事業が独立した事業体であれば、ほぼ完璧な決算を受けて劇的に高値で取引されているはずだ。
「残念ながら、周知の通り、小売事業の成功はアマゾンの株価にとって短期的には重要ではないのだ。