[ 7月23日 ロイター] - ラム・ウェストンLW.Nは2日、冷凍ポテト製品を供給するレストランからの国際的な旺盛な需要に賭けて、年間売上高を予想を大きく上回った。
同社の株価は、第4四半期の売上高が予想に反して増加したため、市場前の取引で8%近く上昇した。
2024年の売上高全体の約33%を占める国際部門の売上高が四半期ベースで15%増加したことで、個人消費の落ち込みによる米国での需要減が相殺された。
ドナルド・トランプ米大統領の変動する関税政策とそれに起因する貿易摩擦に起因する不確実性は、米国での個人消費を抑制し、家庭での食事を促し、ラム・ウェストンが供給するレストランの売上に影響を与えている。
マクドナルド (link) MCD.NやKFCの親会社であるヤム・ブランズ (link) YUM.Nを含む同社の主要顧客は、ガザ紛争における親イスラエル的なスタンスから欧米のファーストフードチェーンに対する非公式なボイコットが昨年広まった後、中東での需要が回復したと見ている。
ラム・ウェストン社は、消費者の圧力が続くことを想定しているが、外食だけでなく家庭でもフライドポテトに頼るようになると予想している。また、関税や貿易政策の変更による追加的な影響は含まれていないという。
LSEGがまとめたデータによると、2026年度の売上高は63.5億ドルから65.5億ドルの範囲で、アナリストの平均予想64.2億ドルを大きく上回ると予想している。
同社は、北米での販売減速に対抗するため、製品の価格を順次引き下げている。月25日に終了した四半期では、販売数量は前年同期比で8%増加したが、価格は4%下落した。
アナリスト予想では1.4%減の15.9億ドルであったのに対し、報告された四半期の売上高は4% 増の16.8億ドルであった。ラム・ウェストン社の調整後1株当たり利益は、アナリスト予想の63セントに対し、87セントと なった 。