Lewis Krauskopf
[ニューヨーク 7月9日 ロイター] - エヌビディア・コープNVDA.Oが4兆ドルの評価額を持つ初の上場企業となったことは、AIチップ・メーカーとテクノロジー・セクターが株式市場にとって非常に重要であることを強調している。
(link)、エヌビディアの株価は2022年10月以来約1,350%上昇した。今年、S&P500種株価指数.SPXが6%上昇したのに対し、同社の株価は約22%上昇した。
エヌビディアの時価総額は、3兆ドルの節目を迎えてから約13ヵ月後の水曜日、午前の取引で4兆ドルに達した。 (link)
エヌビディアの株価急騰は、時価総額の大きい企業の影響を強く受ける主要な株価指数やETFにおいて、エヌビディアの比重を大きくしている。
米国株式市場のベンチマークとして投資家に広く見られているS&P500において、エヌビディアのウェイトは約7.5%と最も大きい。人気の高いインベスコQQQトラストETFQQQ.OやフィラデルフィアSE半導体指数.SOXなど、ハイテク偏重の指標ではさらに大きな存在感を示している。
時価ではなく株価で加重平均されるダウ工業株30種平均.DJIでは、エヌビディアの影響力はそれほど大きくない。
エヌビディアは間もなく、4兆ドルクラブの仲間入りをするかもしれない。マイクロソフトMSFT.Oの時価総額は水曜日には3兆7000億ドル前後で推移している。アップルAAPL.Oは約3.1兆ドルで3位にランクされている。
これらの巨額の時価総額は、ハイテクおよびハイテク関連企業の影響力の大きさを物語っている。アマゾン・ドット・コムAMZN.O、アルファベットGOOGL.O、メタ・プラットフォームズMETA.O、ブロードコムAVGO.Oを含むS&P500の上位7社は、指数の約3分の1を占めている。
エヌビディアの上昇は、S&P500の中で圧倒的に大きなセクターであるテクノロジー・セクター.SPLRCT全体の存在感が増していることも示している。
ハイテク・セクターの時価総額はS&P500の時価総額の3分の1にまで拡大し、2000年のドットコム・バブル絶頂期に記録した比率にほぼ達している。
2025年に好調だった他のハイテク株には、今年約19%上昇したマイクロソフト、40%上昇したオラクルORCL.N、88%上昇したパランティアPLTR.Oなどがある。
GRAPHIC: Nvidia's market value
GRAPHIC: Nvidia's bulk
GRAPHIC: US stock market heavyweights
GRAPHIC: Tech sector market value as percentage of S&P 500