Aatreyee Dasgupta
[ 7月1日 ロイター] - パッケージング・コープ・オブ・アメリカPKG.Nは火曜日、同業のグライフGEF.Nの段ボール事業を18億ドルで買収すると発表した。
グライフの株価は6%上昇し、パッケージング・コープは8%上昇した。
この取引で得た資金は債務返済に充てられ、グライフ社の持続可能性戦略「ビルト・トゥ・ラスティング」に沿ったものとなる、と同社は別の声明で述べている。
パッケージング・コーポレーションは、この取引が完了した直後、おそらく今年度の第3四半期末までに収益を押し上げると予想している。
同社は、約80万トンの生産能力を持つGreif社の2つの段ボール原紙工場と8つのシートフィーダーおよび段ボール工場へのアクセスを得る。
債券調査会社ギミー・クレジットのシニア・アナリストであるジェイ・クッシング氏は、「この取引により、PKGの段ボール原紙生産能力は600万トンに増加し、北米の段ボール原紙市場はさらに統合され、インターナショナル・ペーパーとスマーフィット・ウエストロックにとって利益面でプラスになる」と述べた。
この取引は、パッケージング企業が消費財メーカーからの弱い需要に取り組んでいる時に行われた。インフレと米国の関税によって煽られたマクロ経済の不確実性によって、消費は依然として圧迫されている。
「両工場はPCAのシステムを補完し、PCAの継続的な段ボール製品の成長を支える段ボール原紙を供給する。最小限の設備投資で大きな相乗効果が期待できる」とPackaging Corpのマーク・コウルザンCEOは語った。
すでに8つの工場と86の段ボール製品工場および関連施設を運営しているPackaging Corp社は、取引完了後2年以内に税引前利益として約6,000万ドルのシナジー効果を見込んでいる。
同社は、15億ドルの新規借入金と手元現金で取引資金を調達する予定であり、取引完了後、おそらく第3四半期末までには、純有利子負債が中核利益の1.7倍になると予想している。