Chris Prentice
[ニューヨーク 4月8日 ] - 米証券取引委員会(SEC)は、同委員会のトップが先月突然辞任した((link))後、ギブソン・ダンの弁護士で同委員会の元幹部であるデイヴィッド・ウッドコック氏を次期執行部長に起用した、と同問題に詳しい3人の関係筋がロイターに語った。
テキサス州ダラスにあるギブソン・ダン・アンド・クラッチャーのパートナーであるウッドコック氏が、マーガレット・ライアンの後任となる。ライアン氏は、執行プログラムの方向性をめぐって当局首脳と衝突し、就任からわずか半年で辞任した、とロイターは以前報じている((link))。
LinkedInや法律事務所のプロフィールによると、ウッドコック氏は長年証券弁護士を務め、2011年から2015年までテキサス州フォートワースでSECの地域事務所を率い、会計や財務報告の不正を根絶することを目的としたタスクフォースの創設に貢献した。
ウッドコック氏もSECも、コメントの要請には即座に応じなかった。
SECを退職後、ウッドコック氏はジョーンズ・デイとエクソンモービルを経てギブソン・ダンに入社し、同事務所の証券執行プラクティスグループの共同チェアを務めている。
2人の関係者によれば、ウッドコック氏が昨年、この役職の候補に挙がっていたという。SECのアトキンス委員長は最終的に、証券法の経験がほとんどない保守的な軍人判事であるライアンを起用した。ライアン氏は、大統領周辺に関わる事件も含め、詐欺やその他の不正行為に対する告発をより積極的に行いたいと考えていたが、アトキンス氏や他の共和党トップの政治任用者の抵抗に直面したとロイターは報じている((link))。
米国の市場規制のトップであるSECの執行部門は、トランプ米大統領の第2次政権下で、人員削減と組織改編に見舞われている。最近の政府報告書((link))によると、9月までの会計年度でSECの執行スタッフの約18%が退職した。
トランプ氏の下、SECはエンフォースメント・プログラムを抜本的に見直し、コインベースやバイナンスを含む暗号企業に対する数多くの注目度の高い案件を却下し、高額な罰則を伴う大企業の案件から遠ざかっている。
その結果、SECが25会計年度に起こした訴訟は前年度より20%以上減少し、執行活動の減少につながったと、SECは火曜日に発表した (link)。