
David Jeans
[ニューヨーク 24日 ロイター] - 米フロリダ州マイアミに拠点を置くチケット仲介業者が、6月にメキシコシティで開幕するサッカーワールドカップ(W杯)のチケットを高価格で転売することにより6カ月で50%のリターンを提供すると投資家に持ちかけていることが分かった。この業者は、2019年に設立されたチケットキングスで、同社の投資家向け説明資料の内容をロイターが確認した。
550万ドルを集めてイングランド、ブラジル、スコットランドなどが出場するW杯の試合のチケット8000枚を購入し、最大で87%のリターンを提供するとうたっている。
資料はこのチケットが「国際サッカー連盟(FIFA)による無効化や執行措置」によって取り消される可能性があると警告しつつ、こうしたリスクを軽減する措置を講じていると主張。「世界で最も視聴されるスポーツイベントを活用し、チケットの戦略的な取得と転売よって利益を得るプレミアムな投資機会」だとしている。
6月11日から7月19日にかけて米国、カナダ、メキシコで開催される今回のW杯は、チケットの価格が過去最高水準に高騰。サッカーファンは怒りを募らせており、チケット価格の高騰でW杯から締め出されていると訴えている。
チケットキングスはコメント要請に応じなかった。ロイターは、投資家がチケットキングスの計画に出資したかどうかを確認できなかった。
FIFAの広報担当者はロイターの取材に、チケットキングスの投資家向け提案について把握していないとコメントした。投資家へのリターンを生み出す目的で数千枚のチケットを転売することはFIFAの規則に違反するとし、専門チームがこの件を調査して「適切な措置」を講じると説明した。