
Steve Holland Alexandra Alper
[ワシントン 23日 ロイター] - トランプ米政権の高官は23日、中国の人工知能(AI)新興企業ディープシークが早ければ来週にも公開する予定の最新AIモデルについて、米エヌビディアNVDA.Oの最先端AI半導体「ブラックウェル」で訓練されたと述べた。米国の輸出規制違反に該当する可能性がある。
同高官によると、米国は、ディープシークが米国製AI半導体の使用を示すテクニカル指標を削除すると考えている。また、ブラックウェルは中国・内モンゴル自治区にある同社のデータセンターに集積されている可能性が高いという。
同高官は、米政府がどのように情報を入手したかやディープシークがブラックウェルを入手した方法については言及しなかったが、「ブラックウェルを中国に輸出しない」というのが米国の政策だと強調した。
エヌビディアはコメントを控えた。商務省とディープシークはコメント要請に応じなかった。
ワシントンの中国大使館は「イデオロギー的な線引き、国家安全保障概念の拡大解釈、輸出規制の拡張的な利用、経済・貿易・技術問題の政治化」に反対すると表明した。
バイデン前米政権下でホワイトハウス国家安全保障会議(NSC)当局者だったクリス・マグワイア氏は「これは中国へのAIチップ輸出がいかに危険かを示している」と指摘。
「中国の主要AI企業が米国の輸出規制に公然と違反していることを踏まえると、軍の支援へのチップ使用を禁じる米国の条件を彼らが順守するとは到底期待できない」と述べた。