tradingkey.logo

EXCLUSIVE-ユーロ圏ESM、防衛費向け与信枠可能=事務局長

ロイターJan 30, 2026 6:19 PM

- ユーロ圏の金融支援基金「欧州安定メカニズム(ESM)」のピエール・グラメーニャ事務局長はロイターに対し、防衛費のための与信枠を設けることが可能だとの見解を示した。見返りとしての厳格な経済改革を求めないとした。欧州各国がロシアへの脅威に備える中、ロシアと国境を接するバルト3国などの関連支出を支援する狙い。

グラメーニャ氏は「地政学上の混乱が防衛費増大を招いている。ESMの潜在力を最大限活用すべきだ」と述べた。小規模なユーロ圏加盟国など、財政は健全でも予算が逼迫している国への防衛目的の融資枠活用の考えを示した。

ユーロ圏の債務危機時に、ギリシャなどへの金融支援のために設立されたESMは、4300億ユーロ(5140億ドル)以上の融資能力を持つ。新型コロナウイルス禍では、保健衛生対策の財政支援に利用可能な特別与信枠を設定した。イタリアのレッタ元首相は以前、ESMが防衛関連支出向けに対国内総生産(GDP)比2%を上限に低利融資できるよう、見直しを提案していた。

ロシアによるウクライナ侵攻や、トランプ米大統領がデンマーク自治領グリーンランドの領有に意欲を示していることを受け、欧州各国の防衛強化の緊急性が高まっている。グラメーニャ氏は、欧州と米国の関係がますます不安定になっているとも指摘した。

ESMから融資を受けられるのはユーロ圏諸国に限られるため、ポーランドなどは対象外となる。また、融資の在り方の見直しには、オーストリアやキプロスといった軍事的な中立国を含めた拠出各国の承認が必要となる。

免責事項:本サイトで提供する情報は教育・情報提供を目的としたものであり、金融・投資アドバイスとして解釈されるべきではありません。

関連記事

Tradingkey
KeyAI