
Milana Vinn
[ 12月17日 ] - ゴールドマン・サックス・グループGS.Nは、ブティック型ハイテク投資銀行カタリスト・パートナーズの共同設立者であるブライアン・ケインを、ソフトウェア投資銀行グループのグローバル共同責任者として採用した。
ケイン氏は1月からウォール街の巨大企業に勤務する予定だという。サンフランシスコを拠点とするケイン氏は、ロンドンのジョー・ポーター氏、ニューヨークのジェイソン・ロウ氏とともに、ソフトウェア・バンキング部門の共同責任者となる。
ケインは新しい役職において、ゴールドマンのテクノロジー・メディア・テレコム((TMT))投資銀行グループのグローバル共同ヘッドを務めるバリー・オブライエンとジョン・ミンの直属となる。
ゴールドマン・サックスの広報担当者はコメントを控えた。
リンクトインによると、ケイン氏はカタリスト・パートナーズに15年間在籍し、テクノロジー分野に特化した一流のアドバイザリー会社としての確立に貢献した後、2023年に退職した。彼は伝説的なテックバンカー、フランク・クアトロンが率いる創業チームの一員として2008年に入社した。
注目度の高い今回の採用は、収益性が高く競争の激しいソフトウェア・セクターにおけるアドバイザリー・プラクティスを強化しようとするゴールドマンの姿勢を強調するものだ。
LSEGがまとめたデータによると、ゴールドマン・サックス&カンパニーは、2025年の世界のテクノロジー分野のM&Aにおいて、総額3,378億ドル、市場シェア42.5%のアドバイザリーを提供し、取引額で第1位となった。
今年、同行が手がけた大型案件には、 、エレクトロニック・アーツEA.Oの565億ドル規模のレバレッジド・バイアウトや、アルファベットGOOGL.Oによるクラウドセキュリティ企業ウィズの320億ドル規模の買収などがある。
ケインの採用は、ゴールドマン・サックスが人工知能を含む主要な成長トレンドをよりうまく活用するために影響力のあるTMTグループを再編成する中で、優秀な人材や大型案件を積極的に獲得していく意向を示している。
ゴールドマン・サックスはTMT投資銀行部門の幅広い再編を進めて いる。ロイターが以前入手した社内メモによると、同行はインフラ案件とAIに戦略的焦点を当てたグループ((link))の再編を進めている。
その一環として、同行はテレコムと「コアテック」チームを統合し、2つの新グループを設立した:グローバル・インフラストラクチャー・テクノロジー」と「グローバル・インターネット&メディア」である。