
Toby Sterling
[アムステルダム 11月28日 ロイター] - 中国のウイングテック600745.SSは金曜日、同社のチップ製造子会社であるネクスペリアの経営権を剥奪した決定を不服として、オランダの最高裁判所に上訴したと発表した。
ネクスペリアをめぐる紛争は9月30日に始まり、オランダ政府は同社が知的財産と事業を中国に移しているとの懸念から、同社の経営権((link))を差し押さえることに動いた。
その翌日、アムステルダム企業裁判所はネクスペリアの前CEOである張学正氏を停職処分にし、同社の株式をオランダ人弁護士の管理下に置いた。
この緊急判決は、ネクスペリアの経営陣の欧州メンバーによる不始末を主張する訴訟を受けたものである。
ウイングテックの上訴は11月26日に提出され、10月1日の決定は1日で下されたが、オランダの国家が関与しており、また裁判官が「一方的」に、つまりウイングテックの主張を聞かずに決定したため、適切ではなかったと主張した。
アムステルダム企業裁判所は上訴裁判所であるため、ウイングテックの上訴は最高裁判所に行われた。高等裁判所が今年中に判決を下すことはないだろう。
これとは別に、ウイングテックはオランダ国家による介入((link))を不服として上訴しているが、この介入は後に北京との協議により中断された。
米国、中国、オランダ政府は紛争から手を引いたが、ネクスペリアの支配権をめぐる争いは生産を混乱させ続けており、自動車業界は同社のチップの不足が依然として (link) の生産を脅かしていると述べている。
ネクスペリアはウェハーのほとんどをヨーロッパで製造しており、以前はパッケージングと流通のためにそのほとんどを中国に出荷していた。欧州本社は、不払いを理由に中国への出荷を停止した (link)。 (link)