
Phil Stewart Idrees Ali
[ワシントン 22日 ロイター] - 米国は数日中にベネズエラ関連作戦の新たな段階を開始する用意があると、政府関係者がロイターに明らかにした。検討中の選択肢にはマドゥロ政権の打倒も含まれているという。
新たな作戦の正確な時期や範囲、またトランプ米大統領が行動を最終決定したかどうかは確認できていない。
2人の米当局者はマドゥロ大統領に対する新たな行動の第1段階は秘密作戦となる可能性が高いと述べた。
米政府高官は22日、ベネズエラに関していかなる可能性も排除しないと述べた。「トランプ氏は麻薬の流入を阻止し責任者を裁くため、あらゆる力を行使する用意がある」と語った。
米連邦航空局(FAA)は21日、大手航空会社に対し、ベネズエラ上空を飛行する際に「潜在的に危険な状況」にあると警告し注意を促した。
「ベネズエラまたはその周辺における治安状況の悪化と軍事活動の活発化」を理由に挙げ、脅威があらゆる高度の航空機に危険をもたらす可能性があると指摘した。
これを受けてブラジルのゴル航空、コロンビアのアビアンカ航空、TAPポルトガル航空は22日、カラカス発の便を欠航した。
米政府高官によると、政府は24日にベネズエラの麻薬組織「カルテル・デ・ロス・ソレス」を外国テロ組織に指定する予定だという。
トランプ氏はテロ組織認定によりマドゥロ政権の資産やベネズエラのインフラを攻撃できるようになると述べている。一方、外交的解決に向けて協議を模索する可能性も示唆している。
米政府高官はベネズエラ当局者との間で協議が行われたことを認めた。ただ、これらの協議が米国の作戦の時期や規模に影響を与えるかどうかは不明だ。