Jonathan Stempel
[ 9月25日 ロイター] - グーグルとアプリ開発会社のFlo Health (link) は、生理周期に関する情報を収集し、ターゲット広告に使用することで、何百万人ものFloアプリユーザーのプライバシーを侵害したとする集団訴訟に決着をつけるため、5600万ドルを支払うことになった。
和解条件は火曜日深夜にサンフランシスコ連邦裁判所で開示され、ジェームズ・ドナト連邦地裁判事による承認が必要となる。
アルファベットGOOGL.O傘下のグーグルは4800万ドル、フロ社は800万ドルを支払う。今はなきモバイル分析会社のフラリーは、3月に350万ドルで和解している。
4番目の被告であるフェイスブックとインスタグラムの親会社メタ・プラットフォームズMETA.Oは和解せず、2週間の裁判の後、8月4日に陪審員によって責任が認められた。
メタ社は評決を不服として控訴する見込みだ。損害賠償を検討する審問は9月30日に予定されている。グーグルは裁判が始まる2週間前に和解し、フロ社は裁判が終わる直前に和解した。両者とも不正行為を否定している。
Floアプリの利用者は、2016年11月から2019年2月にかけて、Floが生理や妊娠に関連する個人情報を、守秘義務を約束したにもかかわらず、他の被告と共有したと主張した。
これはカリフォルニア州プライバシー侵害法に違反し、1回の違反につき5,000ドルの法定刑が科され、理論的には数十億ドルの損害賠償が正当化されるという。
メタ社は木曜日、コメントを拒否した。原告側の弁護士はコメントを求めたが、すぐには応じなかった。
この訴訟は、Frasco et al v. Flo Health Inc et al, U.S. District Court, Northern District of California, No.21-00757である。