[モスクワ 20日 ロイター] - ロシアで20日、再販業者の店頭に米アップルAAPL.Oの新モデル「iPhone17」が並んだ。同国では今年、予約注文が急増しているという。
アップルのスマートフォンに対する旺盛な需要は、ロシア経済の減速にもかかわらず、人気製品に対する消費者需要が依然として衰えていないことを示している。
アップルはウクライナ侵攻を巡る西側諸国の制裁を受け、2022年にロシアで販売を停止し、アップルペイなどのサービスも停止したが、同国ではiPhoneは依然として人気だ。
テクノロジー小売業者リストアを所有するインベンティブ・リテール・グループの広報責任者、リュドミラ・セムシナ氏は「今年は昨年より66%も予約注文が多い」と語った。
アップルは19日、iPhone17を世界で発売。デザインを刷新し、カメラを改良した。超薄型の新型iPhone「Air(エア)」も発売した。
セムシナ氏は「iPhoneから決して乗り換えない巨大なファン層が存在する」と語った。
同氏は、リストアのサプライチェーンは「かなり安定している」が、いわゆる「並行輸入」による追加物流コストが小売価格に影響を与えていると指摘した。
基本的な256GBのiPhone17は、リストアのオンラインストアで11万9990ルーブル(1437.08ドル)と表示されており、米国の小売価格より約57%、英国より29%高い。
ロシア家電量販店大手M・ビデオエルドラドMVID.MMによると、2024年のロシアにおけるスマホ売上高ではアップルがトップだった。
アップルはコメントの要請に応じなかった。