Milana Vinn Max A. Cherney
[ニューヨーク 7日 ロイター] - オランダの半導体製造装置大手ASMLASML.ASがフランスの人工知能(AI)新興企業ミストラルAIの筆頭株主になる見通しだと、関係者がロイターに明らかにした。
ASMLはミストラルによる17億ユーロ(約20億ドル)の資金調達で13億ユーロ(15億ドル)を投じる計画で、ミストラル取締役会の席を獲得する見通しという。
関係者によると、ミストラルの企業価値は今回の資金調達ラウンドで100億ユーロ(117億ドル)と事前評価され、欧州AI企業で最高となる。
ASMLはコメントを控えた。ミストラルはロイターのコメント要請に応じていない。
関係者らはASMLの出資について、欧州が米国と中国のAIモデルへの依存を減らすのに寄与する可能性があると述べた。
最先端のチップ製造に不可欠なリソグラフィー装置を手がけるASMLは、AIを活用して装置の効率化を図っている。同社はミストラルのデータ分析やAIの機能を導入することで、装置の性能向上や新たな製品開発で恩恵を得る可能性がある。