Milana Vinn David French
[ 8月14日 ロイター] - ロイヤル・バンク・オブ・カナダRY.TOとバンク・オブ・モントリオールBMO.TOは、カナダの決済合弁会社を売りに出した。
モネリスはカナダ最大の決済処理会社のひとつで、カナダ国内の企業間取引の3件に1件を処理している。同社のウェブサイトによると、両行によって2000年に設立され、約32万5000の加盟店向けにデジタル、モバイル、店舗内決済システムを提供している。
モネリスのオーナーは、モネリスの売却の可能性を探っている初期段階にあるという。ブティック型投資銀行のPJTパートナーズPJT.Nと、RBCキャピタル・マーケッツとBMOキャピタル・マーケッツの投資銀行家が、売却のためのアドバイザーを務めている。
モネリスの年間売上高は7億ドル近くであるため、情報筋の推定では20億ドル、もしくはそれを若干下回る評価額に相当する可能性がある。
売却が保証されているわけではなく、最終的にオーナーが事業の一部または全部を保持する可能性もある、と関係者は付け加えた。
BMO、モネリス、PJTはコメントを拒否した。RBCはコメントの要請に応じなかった。
近年、北米の決済業界ではデジタル化のペースが加速しており、競争力を維持するために定期的に資本を投下する必要があるため、多くの銀行が決済事業を売却している。
こうした銀行は、地理的な規模や商品ラインナップを拡大するためにM&Aを繰り返して成長を続けているペイメント企業や、ペイメント事業が生み出す継続的な手数料収入に価値を見出すプライベート・エクイティ企業に、積極的な買い手を見出している。
先月、カナダのTDバンクTD.TOは、カナダのマーチャント・ペイメント事業に関して、ファイザーブFI.Nと戦略的パートナーシップを結ぶと発表した。