Anna Peverieri
[ 8月1日 ロイター] - オランダの地質データ専門会社フグロFUGR.ASは金曜日、通期の金利税引前利益率(EBIT) を、根強いマクロ経済の不確実性による逆風から、従来の11%~15%から8%~11%に引き下げた。
同社の株価は0711GMT時点で13%下落し、今年に入ってから25%下落している。
6月30日に終了した第2四半期のEBITDA(金利・税金・減価償却前利益)は、約55%減の6,360万ユーロ(()、7,260万ドル())となった。
地質工学、測量、海底および地球科学サービスを提供する同社の当四半期の売上高は、22%減の4億5480万ユーロとなった。
市場変動と米国での新規洋上風力発電プロジェクトの不足が収益を圧迫し、同社グループは米国での人員削減と事業縮小を余儀なくされた。
同グループは、特に洋上風力発電市場において、不確実性が業界全体のプロジェクト遅延と範囲縮小を引き起こしたと述べ、現米国政権下では新たな洋上風力発電プロジェクトは期待できないと指摘した。
ドナルド・トランプ米大統領は、1月の就任初日に、風力発電は醜く高価であるとして、洋上風力リース((link))の停止を命じた。
マーク・ハイネ最高経営責任者(CEO)は、第2四半期は「非常に厳しく、期待外れ」で、「当初予想していたよりもさらに落ち込んだ」と述べ、「上半期に失ったものを取り戻すのは非常に難しい」と警告した。
フグロは第1四半期に売上高の減少((link))を報告し、利益警告((link))を発表していた。
「上半期は地政学的・経済的な不確実性が顕著で、我々の業界全体に大きな逆風をもたらし、その結果、顧客はプロジェクトを見直すことになった」とハイネは述べた。
しかし、フグロは、コスト削減プログラムの展開と船隊稼働率の改善に支えられ、下期は「力強い回復」を見込んでいると述べた。
同社は金曜日に、8000万ユーロ((9,140万ドル))から1億ユーロの年間削減を目的としたコスト削減プログラムを開始したと発表した。
同社は2027年の中期目標として、EBIT利益率11~15%、フリー・キャッシュ・フローおよび使用総資本利益率15%以上を改めて発表した。ただし、同期の売上高見通し30億ユーロから35億ユーロについては、実現はそれ以降になる可能性が高いとしている。
(ドル=0.8758ユーロ)