[ ワシントン 22日 ロイター] - トランプ米政権は、次世代ミサイル防衛システム「ゴールデンドーム」構築に向けた産業パートナー探しを拡大していることが分かった。関係筋3人が明らかにした。米アマゾン・ドット・コムAMZN.Oの衛星通信網事業「プロジェクト・カイパー」や大手防衛関連企業などが含まれるもよう。
ゴールデンドーム構築の主要部分には、米実業家イーロン・マスク氏率いる宇宙企業スペースXが携わる計画が検討されていたが、トランプ大統領との関係が悪化したマスク氏への過度な依存への警戒感から、スペースX以外の選択肢が検討されているという。
米当局者は、新たな産業パートナー探しにおいて「プロジェクト・カイパーは大きな選択肢」と述べた。
関係筋2人よると、スペースXはなおゴールデンドーム構築におけるパートナーの最有力候補であるものの、プロジェクトにおけるシェアは縮小する可能性があるという。
当局はまた、ロケット会社のストーク・スペースやロケット・ラボRKLB.Oにアプローチしたほか、伝統的な防衛大手のノースロップ・グラマン NOC.N、ロッキード・マーティン LMT.N、L3ハリス LHX.Nの関与についても協議を行っているという。