Greg Bensinger
[サンフランシスコ 6月26日 ロイター] - アマゾンのAMZN.O AWSは最近、ジェネレーティブ人工知能開発を監督する副社長を失った。
ヴァシ・フィロミンはロイターの電子メールに、アマゾンを退社して別の会社に移ったことを明かした。同社の広報担当者は、フィロミン氏がアマゾンで8年間働いた後、最近退職したことを確認した。フィロミンは、ジェネレーティブAIの取り組みと製品戦略のリーダーを務め、アマゾンタイタンとして知られる基盤モデルを監督していた。
広報担当者によると、以前Amazon Elastic Block Storeを統括していた副社長のラジェッシュ・シェスが、フィロミンの責任の一部を引き継いだという。
フィロミンの経歴によると、彼はまた、複数のAIモデルを使用するためのハブであり、AWSのAI覇権争いにおける最高製品の1つであるAmazon Bedrockの創設と指導にも貢献したという。彼は、ラスベガスで開催されるアマゾンの年次 クラウド・コンピューティング・カンファレンスなど、AWSのイベントで頻繁に講演を行っていた。
アマゾンは、オープンAIやグーグルGOOGL.Oのようなライバルが、特に消費者向けモデルで早くからリードしてきた後、AI開発における評判を高めようとしている。
シアトルを拠点とするオンライン小売業者でありテクノロジー大国であるアマゾンは、AIスタートアップのAnthropicに80億ドルを投資し、今年顧客に展開する音声アシスタントAlexaの新改良版を含む自社製品に、そのクロード・ソフトウェアを統合した。
12月 (link)、アマゾンはテキスト、ビデオ、画像生成を提供するNova AIモデルを発表した。今年初めには、より自然な音声を生成しやすいSonicと呼ばれるバージョンもラインナップに加わった。
ロイター((link))が先月報じたところによると、企業は優秀なAI人材を採用するために、スポーツ業界のデータ分析を利用して未発見の才能を発掘するなど、独創的な手法を採用している。その結果、何人かの報酬は急上昇している。
しかし、アンディ・ジャシーCEOの先週のメモによると、アマゾンがより高度なAIの生産に邁進するにつれ、自社の成功が企業の雇用減少につながると予想しているという。雇用増加の限界は 、特にいわゆるエージェント型AIによってもたらされる。エージェント型AIは、人からの追加的な入力を最小限、あるいは全く必要とせずにタスクを実行することができる。
「ジェネレーティブAIとエージェントの導入が進めば、我々の仕事のやり方が変わるはずだ。現在行われている仕事の一部を行う人の数を減らし、他の種類の仕事を行う人を増やす必要があるだろう」とジャッシーは書いている。 (link)。