Helen Reid
[ロンドン 10日 ロイター] - ファストファッションブランド「ザラ」を展開するスペインのアパレル大手インディテックスITX.MCが10日発表した第2・四半期(5─7月)の売上高は予想を下回った。「複雑な市場環境」下で消費者が慎重姿勢を取ったことが背景。
第2・四半期の純売上高は100億8000万ユーロ(118億1000万ドル)。LSEGが集計したアナリスト予想の102億6000万ユーロを下回った。
米ドル安が影響した。スペインに次ぐ2番目の主要市場である米国の販売がユーロ換算で目減りした。
ただ第3・四半期に入って販売に回復の兆しが見られる。8月1日─9月8日の売上高は、為替調整後で前年同期比9%増と、上半期の5.1%増から加速している。
オスカー・ガルシア・マセイラス最高経営責任者(CEO)は、上半期の業績を「堅調」とし、「複雑な市場環境の中で満足のいく売り上げを達成した」と述べた。
上期の純利益は0.8%増の27億9000万ユーロだった。
インディテックスは売上高が4年にわたって2桁の成長を続けていたが減速しており、株価は年初から14%下落している。