[12日 ロイター] - 米金融大手モルガン・スタンレーは12日、米連邦準備理事会(FRB)が年内残り3回の連邦公開市場委員会(FOMC)で利下げするとの見通しを示した。従来は9月と12月の各会合での25ベーシスポイント(bp)利下げを予想していた。
同行は、市場環境によりFRBはより迅速に中立的な政策スタンスに移行する余地があると指摘。FRBは年内3回に加え、来年1月のFOMCまで4回連続、各25bpの利下げを実施する可能性が高いとみているほか、26年の4月と7月にも利下げが行われると予想している。
CMEのフェドウオッチによると、市場が織り込む来週のFOMCでの25bpの利下げ確率は92.7%。50bpの大幅利下げの確率は7.3%となっている。
11日発表の8月の消費者物価指数(CPI)は前年比で1月以来の大幅な伸びとなったものの、労働市場が下振れ傾向にある中、今月16─17日に開催されるFOMCでFRBが利下げを再開するとの見方が維持された。FRBによる前回の利下げは2024年12月。