
[ 10月28日 ロイター] - シティは月曜日、金と銀の短期価格目標を引き下げ、ゼロから3ヶ月の金価格予想を1オンス当たり4,000ドルから3,800ドルに、銀価格予想を1オンス当たり55ドルから42ドルに引き下げた。
今回の引き下げは、ドナルド・トランプ米大統領が主導するマレーシア、タイ、ベトナム、カンボジアを含む国々との貿易交渉((link))を受けたもので、ブラジル、インド、台湾との潜在的な交渉と並んで、中国の習近平国家主席が話し合いに前向き((link))であることを示唆し、市場の不確実性を低下させたとシティは述べている。
同銀行は、価格のモメンタムの変化、米国政府閉鎖の解決の可能性、インフレ期待の低下が、短期的には金価格の重しとなる可能性があると述べている。
地政学的な不透明感、利下げ期待、中央銀行の買いを受け、金価格は年初来51%急騰した。10月20日には1オンスあたり4,381.21ドルの史上最高値を記録したが、それ以降は10%下落している。GOL/
シティは、「金を上昇させている多くの懸念は、2026年までこの強気を維持するためには、最終的にベースケースになる必要があるかもしれない」と述べ、起こりうる地政学的・経済的懸念に対するヘッジとして金に投資する中長期的なケースは依然として強いと付け加えた。
以下は、2025年と2026年の金価格に関するアナリストの最新予測のリストである。(単位はオンスあたり$):
証券会社/代理店 | 年間価格予想 | 目標価格 | 2025年時点の予想 | |
2025 | 2026 | |||
シティ調査 | $3,400 | $3,250 | 0-3ヵ月後の目標株価を3,800ドルに引き下げ | 2025年10月28日 |
JPモルガン | $3,468 | $4,753 | 4Q26までに平均5,055ドル/オンスに達すると予想 | 2025年10月23日 |
HSBC | $3,455 | $4,600 | 2025年末までに1オンス当たり4,600ドル | 2025年10月17日 |
ANZ | $3,494 | $4,445 | 年末までに4,400ドル、2026年6月までに4,600ドル | 2025年10月16日 |
バンク・オブ・アメリカ | $3,352 | $4,438 | 2026年の金の見通しを5,000ドルに引き上げ | 2025年10月13日 |
ソシエテ ジェネラル | - | - | 2026年末までに5,000ドル | 2025年10月13日 |
スタンダード・チャータード | - | $4,488 | 2025年10月13日 | |
ゴールドマン・サックス | $3,400 | $4,525 | 4,900ドル 2026年12月まで | 2025年10月7日 |
コメルツ銀行 | $4,000 | - | 来年末までに4,200ドル | 2025年10月7日 |
ドイツ銀行 | $3,291 | $4,000 | 2026年第4四半期までに4,300ドル | 2025年9月17日 |
UBS | - | - | 実質金利が低下し、マイナス圏に入る可能性もあり、金は4,700ドルを目指す可能性 | 2025年10月16日 |
*期末予測