[7日 ロイター] - ゴールドマン・サックスは7日、2026年の原油需給について、供給余剰がやや拡大するとの見通しを示した。米州の供給上振れがロシアの供給下振れと世界的な需要の上振れを上回るとした。
北海ブレントとWTIの今年の価格予想は据え置き、来年についてはそれぞれ1バレル当たり平均56ドルと52ドルと予想。「25─26年の価格予想に対するリスクは双方向だが、上振れ方向にやや傾いている」とした。
石油輸出国機構(OPEC)とロシアなど非加盟産油国で構成する「OPECプラス」のうち、サウジアラビアなど有志8カ国は7日、10月から日量13万7000バレルの増産に踏み切ることで合意した。nL6N3UU05M
ゴールドマン・サックスは段階的な減産解除が決まった主な要因について、先進国における商業在庫が低水準にとどまっているためだろうと指摘。
「(従来の減産水準である)日量165万バレルを完全に巻き戻す可能性もあるが、経済協力開発機構(OECD)加盟国の商業在庫が第4・四半期に顕著に増加し始めるという自社想定のもと、OPECプラスは来年1月から生産割当の増加を柔軟に一時停止するとみている」と予想。
来年の供給余剰は日量190万バレルと従来の170万バレルから上方修正したが、商業在庫の増加ペースは第4・四半期から来年第4・四半期にかけてわずかに加速すると見通した。