Mariam Sunny
[6日 ロイター] - 神経疾患領域に特化する米バイオ医薬品企業ニューロクライン・バイオサイエンシズNBIX.Oは、希少疾患薬の開発を手がけるソレノ・セラピューティクスSLNO.Oを現金29億ドルで買収する。両社が6日発表した。今回の買収により、ニューロクラインは神経領域から代謝性疾患分野へと事業領域を拡大する。
ニューロクラインはソレノ買収により、希少な遺伝性疾患プラダー・ウィリ症候群(PWS)に伴う病的な過食行動を治療する米国初の承認薬「Vykat XR」を手に入れる。
ニューロクラインは現在、希少疾患治療薬を2種類販売しており、同薬の昨年の合計売上高は28億1000万ドル。
ニューロクラインはソレノ株1株当たり53ドルでの買収を提示しており、これはソレノ株の直近終値に34%程度上乗せした水準。買収計画発表を受けてソレノ株は一時約33%急騰した。
ニューロクラインのカイル・ガノ最高経営責任者(CEO)はアナリスト向け説明会でVykat XRについて「将来的にブロックバスター(売上高が10億ドルを超える大型薬)となる可能性を秘めている」と述べた。一方、現時点では欧州市場への投入は計画しておらず、米市場に注力するとの方針も明らかにした。
Vykat XRは昨年3月に当局から販売承認を取得。その後の約9か月間で売上高が約1億9000万ドルに達した。キャンター・フィッツジェラルドのアナリスト、ジョシュ・シマー氏はVykat XRの年間売上高が2029年に10億ドルを超えると予想している。
買収手続きは今後90日以内に完了する見通しで、ニューロクラインは手元資金に加え、返済可能な少額の借入金で賄うとしている。