
[ 11月20日 ロイター] - 電気部品メーカーのアトコレATKR.Nは24日、取締役会と経営陣が会社の売却や合併の可能性を含む選択肢を検討していると発表し、株価は取引開始前に13.5%下落した。
ブルームバーグ・ニュースは9月、アトコアの株式2.5%を保有するアクティビスト投資家イレニック・キャピタル・マネジメントが、取締役会に対し売却の可能性を探るよう促していると報じていた((link))。
同月、アトコアはシティグループ((link))と協力して戦略的選択肢を評価し、中核となる電気インフラ・ポートフォリオへの注力を強めていると発表した。
アトコアは、Irenic Capitalとの協力合意の一環として、フランクリン・エドモンズを取締役に任命したと発表した。
この追加により、同社の取締役会は、中核となる電気インフラ・ポートフォリオ以外の資産を含む戦略的選択肢を監督するための検討委員会を設置する。
電気部品メーカーは、関税による投入コストの上昇とそれに伴う利益率の圧迫に対処するため、人員削減を含むコスト削減策を講じてきた。
イリノイ州ハーベイに本社を置くアトコアは木曜日、2025年度の年間純損失を1520万ドル(前年度は4億7290万ドルの純利益)と発表した。
LSEGが集計したデータによると、2026年度の年間調整後1株当たり純利益は、アナリスト予想の5.48ドルに対し、5.05ドルから5.55ドルの範囲になると予想している。
調整後ベースでは、アトコレの9月30日に終了した四半期の利益は69セントで、予想の1.26ドルを下回った。
四半期の売上高は前年同期比4.6%減の7億5,200万ドルで、予想では約7億3,400万ドルだった。
LSEGがまとめたデータによると、アトコアの時価総額は22億4000万ドル。最終終値の時点で、同社の株価は今年に入ってから20.3%下落している。