
[18日 ロイター] - 米鉱山大手フリーポート・マクモランは18日、9月の死亡事故を受けて操業を停止しているインドネシアのグラスバーグ金・銅鉱山について、来年7月までに操業を再開すると発表した。
9月8日に発生した事故では、坑内に泥が流入して7人の作業員が死亡した。同鉱山は世界最大の金鉱山で、銅鉱山としても世界第2位。銅需要が高まる中、操業停止の長期化が供給逼迫を懸念する金属市場から注視されてきた。
キャスリーン・クアーク最高経営責任者(CEO)は投資家との電話会議で「今回の事故は当社の歴史上前例のないもので、人為的ミスの兆候はなかったが、この悲劇を謙虚に受け止める」とし、事故の教訓を生かすと表明した。
同社は先月、四半期利益が予想を上回ったと発表したが、事故の影響で18日まで決算発表を遅らせていた。
操業再開は段階的に進める計画。フリーポート・インドネシアの来年の生産量は、銅が約10億ポンド、金は90万オンスと今年とほぼ同水準になるという。
2027─29年の平均生産量は銅約16億ポンド、金130万オンスと予想した。